嗅覚外来
風味や香りがわかる生活、失って初めてどれほど大切なものかを実感するものです。
年々、嗅覚に異常を訴える方が増えています。当院では新たに開発された検査機器で正確に診断し、鼻が原因の場合には当院にて治療を進めて行くことが可能です。生活を豊かにし、生命を守る機能をも備えた嗅覚にご心配な点がありましたら当院にぜひご相談下さい。
嗅覚異常の3大要素
1.気導性嗅覚障害(鼻腔)
原因としていちばん多い症例です。匂いの分子を含んだ空気が嗅裂部に到達できない状態であり、慢性副鼻腔炎や鼻茸によってその流れが阻害されていることが原因です。これらは手術によって改善する可能性が高く、当院が最も得意とする治療方法です。
2.嗅神経性嗅覚障害(嗅粘膜・嗅神経)
嗅細胞自体がダメージを受けている状態です。この代表疾患が新型コロナウイルスを含むウイルス感染症による感冒後嗅覚障害です。この病態は難治でしたが、現在、リハビリテーションが有効と言われています。
3.中枢性嗅覚障害(脳)
頭部外傷、脳梗塞後遺症、パーキンソン病、アルツハイマー型認知症など脳の疾患による嗅覚障害です。これらによる嗅覚障害は難治と言われています。
当院の嗅覚外来の特徴
鼻のクリニック東京が一医療機関として開発検証へ助言・協力した検査機を用いて嗅覚検査を行います(2023年3月23日 SONYより一般発売)。
これまでのにおいの検査は、部屋や洋服ににおいがつく、部屋の換気に時間がかかる、測定者によってばらつきがあるなどの課題がありましたが、本検査機を利用することでそれらの心配がなく短時間で検査を行うことができるようになりました。
診療は、東京大学医学部付属病院の嗅覚外来専門医師が担当します。