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[鼻のコラム] vol.07 手術が薬と同様に患者さんに身近な治療であるべき

《 川野先生 院長就任インタビュー 》

現在日本では、花粉症の人は人口の3、4割、通年性のアレルギー性鼻炎も入れると、半分以上の人が鼻に何らかのトラブルを抱えているというデータもあり、鼻炎で悩む人は増加の一途をたどっています。それに応じ、鼻炎の薬が手軽に薬局で買えるなど、病院に行かなくても症状を抑えることが可能になり、鼻で困っている人のニーズに応えられているようにも見えます。しかし「治療が身近になっている様に見えて、実際、満足できていない患者さんは少なくはない」と言う川野新院長。鼻の治療の問題と現状、新院長として提供したい医療などについて聞きました。

鼻炎の薬が以前より手軽に薬局で買えるようになりましたね。しかし満足できてない人が増えている。それはなぜですか?

川野: 原因としてはいろいろありますが、結果的に治療が病気の状態にマッチしていない可能性があります。当院に受診される患者さんはすでに他院で診断を受けている方が多いのですが、重要なのは診断以上に、現在病気がどの状態にあるのかを見極めることと思います。
例えば慢性鼻炎において、鼻炎の薬というのは一般に、鼻の中の化学的な反応を抑えることによって症状を軽減させます。ただ、慢性的な炎症が何年も続くことによって、変動しない粘膜の腫れ、厚みなどができてしまった場合には、化学的な反応を抑える薬では改善が乏しくなってしまいます。
また副鼻腔炎においても、慢性的な炎症が長く続き、粘膜が腫れたままになるポリープが発生してしまうと、薬で元に戻すことは難しいです。そしてポリープが大きくなれば、鼻の機能が使えなくなってしまいます。
つまり重要なのは病名以上に現在の状況を知ることなのです。
それゆえ、なるべく早期に検査、診断し、患者さんに最適な治療がどのようなものかを理解いただきたいのです。
しかし、十分に理解していただいても、やはり手術というのは患者さんにとって遠い存在だと感じています。一般的には手術は最終手段と考えている方が多く、その理由の中もちろん手術に対する恐怖もありますが、それ以外に手術前後の生活や仕事の制限等個人的、社会的負担が大きいと思われます。僕も鼻の手術を経験したのでよく理解できます。
当院は手術治療は必要に応じて、もっと身近にあるべきだと考えています。その為に、我々は患者さんの安全を保ったうえで極力その負担を軽減できる手術システムを追及した結果、全身麻酔下の日帰り手術を確立することができました。

患者さんが手術に踏み切れない理由はほかにありますか?

川野: もう一つの大きな理由は「口で呼吸できるから」です。命に関わる問題ではないし、口で呼吸できるんだから、何とか我慢して過ごせなくもない。本来は、生理的な呼吸の通り道は鼻であって、口は補う器官なのです。鼻には加湿、温度調節、抵抗によって空気を取り込みやすくする、高性能なフィルターの役割など、口呼吸にない多くの大切な機能がありますが、それが意外と認識されていません。

先生はどんな時に鼻呼吸の機能を意識しますか。

川野:これは極論になりますが、僕は以前よく山に登っていました。6千メートル級の山に登ると、もちろん空気は薄く、気温はマイナス数十度、湿度はほとんどありません。そんな場所で口で呼吸すると、喉がやられ、すぐ息が切れて苦しくなります。ところが鼻で呼吸することによって、ゆっくりとしか呼吸ができませんが、結果としてスムーズに呼吸できます。 そんな過酷な環境でも僕達が活動できるのは、単に呼吸ができるからではなく、「鼻で」呼吸ができるからなのです。ところが鼻づまりになると、その鼻呼吸の高い機能が全て失われてしまいます。
我々は生きている間ほぼ欠かさず呼吸をしています。それゆえ体に負担のない呼吸をすることの喜びも忘れてしまいます。しかし「口で呼吸できるから」と軽視してしまうのは非常にもったいないと思います。     

ところで、先生が医師として耳鼻科を選んだ理由を教えてください。

川野: 実は僕は元々、鼻が悪かったんです。子どもの頃から鼻づまりで、いつも市販の点鼻薬が手放せませんでした。
しかし、それを垂らした時は楽になるんですが、数時間後に効き目が切れるとまた辛くなる。だから薬を毎日持っていないと不安でしたね。
常に鼻がつまっていて、夜もよく眠れず、朝が苦手で毎日遅刻。授業中も居眠りをしていました。運動は息が切れるから大嫌いで食べるのも遅い。頭がボーッとして忘れ物をする、鼻呼吸ができずいつも口を開いて呼吸するから姿勢が悪い。親には「気合が足りない」と言われて(笑)。
今になって、鼻づまりの弊害がこんなにも知られていないと気づきました。今はそのような子供達の両親にお子さんの鼻の精査をすることを勧めています。

それで鼻の専門の医師に?

川野:自分のこともありますが、医師になっていろいろな分野の医療に携わるうち、とりわけ鼻の患者さんの手術をした後、すごく喜ばれるという経験をしたのも理由の一つです。医療者にとっての一番の喜びは、患者さんにベストな医療を提供して、喜んでもらうことです。そういう鼻の治療を目指そうとし、現在に至ります。

先生はどこで鼻の手術を受けましたか。

川野:以前勤めていた大学病院で受けました。その当時、手術をした患者さんが喜ぶ姿を見て、自分も手術を決心しました。日帰りではなく4日程の入院手術でした。そのとき劇的に鼻の通りがよくなって感激したのを覚えています。そこから鼻の治療に関する認識が変わりました。昔から苦労していた体験がありますので、同様に困っている患者さんにこの 医療を伝えたい、提供したいという気持ちになりました。

そして現在、「鼻のクリニック東京」新院長として、最先端の内視鏡手術による治療をする立場になったわけですが、必ずしも全患者さんに手術を勧めるわけではないと聞きました。

川野:そうです。まず初診で全ての患者さんに、自身の鼻の中のCT写真を見て頂き、鼻に問題のない人とどう違うかを確認してもらいます。約1か月間ステロイド点鼻薬を使っていただき、再診時に薬を使う前と後で鼻の中に変化があるか否かも写真で見て確認してもらいます。薬だけで効果が見られず、変動しない病変が認められれば手術を検討することになります。手術はあくまで、患者さんが視覚的に自身の鼻の中を見て、納得してもらってからの選択肢になります。

新院長としての抱負は。

川野:僕は以前は鼻が悪く運動嫌いでしたが、現在はトライアスロンが趣味です。
自分の得た大きな喜びを、鼻に問題を抱えた患者さんが得るためのお手伝いをしたいですね。
川野 健二

鼻のクリニック東京 院長

1997年3月 順天堂大学医学部卒業
1997年4月 順天堂大学医学部
耳鼻咽喉科学講座入局 臨床研修医
2003年9月 日本耳鼻咽喉科学会 専門医
2004年1月 順天堂医院 耳鼻咽喉科 病棟医長
2006年7月 順天堂静岡病院 
耳鼻咽喉科 医長・講師
2010年8月 鼻のクリニック東京

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