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[鼻のコラム] vol.06 的確な麻酔科医の技術が日帰り手術を可能にします

《 麻酔科医 柏木邦友先生インタビュー 》

日本では手術というと入院が当たり前で、日帰りで受けられる病院、医院はごく一部。つまり日帰り手術はほとんど行われておらず、未だ発展途上といえます。
実は日帰り手術が可能か否かは、麻酔科医の技術にかかっています。
今回は鼻のクリニック東京麻酔科の責任者である柏木邦友先生に、日帰り手術と麻酔の関係について聞きました。

手術というと日本では入院が一般的ですが日帰り手術を受けられる病院が少ない理由を教えてください。

柏木: たとえばアメリカでは日帰り手術が全体の6~7割というデータもあります。日本ではほとんどが入院ですが、理由は保険上の問題ですね。
日本では健康保険を使えるので、入院して手術しても安い費用の負担で済みます。たとえば虫垂炎の手術でも1週間程度入院しての手術が一般的で、費用は10万円程度。
しかし健康保険制度がないアメリカで同じ入院、手術をするとなると100万円程かかってしまい、一般の方はそんなお金をかけられない。こうした事情で日数の短い日帰り手術が普及している背景があります。


日帰り手術のメリットを教えてください。

柏木:まず経済的です。入院すると滞在した日数分入院費がかかりますが、日帰りならそれがかかりません。そして、社会的にも助かる部分があります。
たとえば家に小さなお子さんがいたり、仕事が忙しかったりして、入院はできないという方でも日帰りなら負担が少ない。こうしたメリットから、日本でもニーズが増え、少しずつですが日帰り手術が増えてきてはいます。

鼻のクリニック東京は全身麻酔をしての日帰り手術ですが、全身麻酔は怖いとか、子どもには受けさせられないと心配する患者さんもいますか。

吸入の際に使用する呼吸マスク。
左の小さいサイズが子供用、右が大人用。

柏木:そうですね、やはり受けている間意識がないことなどから、全身麻酔に抵抗がある、子どもに受けさせるのを躊躇するという患者さんもいると思います。しかし実際に危険なのかというと、そうではありません。
たとえば現在、日本では年間約100万人の方が全身麻酔を受けていますが、そのうち一番リスクが低い(その病気以外は健康な)方が亡くなる確率は97万分の1。
つまり亡くなるのは年間100万人のうちの1人ほど。これは車や飛行機の事故よりも低い確率ですから、全身麻酔イコール危険というのは、正しい認識とはいえないでしょう。

手術を日帰りで行えるか否かはどこにポイントがありますか。

柏木: 鼻のクリニック東京では、内視鏡手術の開発後間もない20年ほど前から「全麻日帰り手術」への取り組みを開始しました。その間、手術技術を向上させることにより、手術時間の短縮やより安全な手術への工夫を重ね、実現に大きく近づくことが可能となりました。しかしこれだけでは「全麻日帰り手術」を実現することは困難です。実現のためのもう一つの重要な要素、それは最適な手術環境を作り出す麻酔科の技術です。手術中は完全に痛みを感じることのない快適な睡眠状態を作ること、そして手術終了後には、麻酔による合併症がなく、30分程度で正常な脳および身体的な活動が回復されることが必要です。つまり30~40分という限られた時間内に必要な手術を完了させる「短時間手術」と麻酔科医の技術によって痛みのない手術と術後の早期回復という、安全な「全麻日帰り手術」が実現するのです。

合併症とはどんなものですか。

柏木:代表的なのが吐き気ですね。それから、酸素吸入をしますので、その管を挿入したことによる喉の痛み。それらがほとんどなければ術後歩いて帰れます。鼻のクリニック東京では現在、年間1500件ほどの日帰り手術を行っていますが、当日お帰りになれない方は数年に一人いるかいないかです。

全身麻酔を含め、具体的な手術の流れを教えてください。

柏木:まず患者さんの術前の管理から始めます。吐き気やアレルギーが出やすいかどうか、喘息があるか、心臓の病気やてんかんなどの基礎疾患がないかを確認します。基礎疾患がある場合、専門病院をご紹介して、先にそちらを治療してから鼻の治療に来てくださいとお勧めすることもありますし、入院しての手術が向いている方もいます。
手術当日は朝患者さんの顔を見てお話し、まず安心してもらいます。手術室に入ったら大人は点滴で静脈麻酔、子どもはまず吸入で眠ってから点滴により麻酔をします。子どもの場合には母児導入といって、親御さんにも手術室に入っていただき、お子さんが眠るまで一緒にいていただきます。
手術が終わったら麻酔を止め、患者さんを起こして、酸素吸入の管を喉から抜きます。安全を確認してリカバリー室に移動、酸素の濃度を確認し、約30分後にお水、食事をとってもらい、歩けるか、おしっこが出るか確認してお帰りいただきます。

手術の日は、だいたい何時から何時までかかりますか。

柏木:患者さんは朝8時に来てもらいます。手術が30分から1時間で、術後2、3時間すれば自力で立って歩けるようになるので、午後2時か3時にはほとんどの患者さんがお帰りになります。
全身麻酔をかけるのは2時間未満が理想ですので、それを心がけて実践しています。それを超えると一般的にリスクが高まるといわれています。

麻酔科医として先生が心がけていることを教えてください。

柏木:全身麻酔をはじめ、患者さんに安全性の高い麻酔をもっと日本に普及させたいですね。私は鼻のクリニック東京の常勤医として、麻酔の安全性や技術の向上に努めています。また他の病院で産科麻酔も手がけているのですが、日本では無痛分娩の普及率が著しく低く、原因は麻酔科医不足によります。安全な麻酔の普及にこれからも取り組んでいきます。
柏木 邦友

鼻のクリニック東京 麻酔科医

日本麻酔科学会指導医、同学会専門医、麻酔科標榜医

1979年生まれ。2004 年順天堂大学医学部卒業。
順天堂大学浦安病院麻酔科、同院医局長などを経て現在同院、鼻のクリニック東京、東京マザーズクリニック他で麻酔医として勤務。
全身麻酔と聞くと危険なものと心配、躊躇してしまう患者様のために、複数の病院、医院で安全に安心して日帰り手術が受けられる麻酔を提供している。
日本麻酔科学会小児麻酔サテライトメンバーとして、大人だけでなく子どもたちにも安全な麻酔を行う。

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